経営理念
マイクロ波(無線)電力伝送(Wireless Power Transfer : 「WPT」)技術の有効活用により、環境に優しい省電力の方法で、IOT化、AI化、DX化等のデジタル技術の推進に貢献し、快適で安全・安心な社会の実現を目指します。
保有技術および周辺技術
京都大学の指導のもとマイクロ波電力伝送(Wireless Power Transfer:WPT)の開発に関わり、技術を蓄積し、知財を蓄積してきましたが、この時に担当していたレクテナ (rectifying antennaの略でマイクロ波 を 直流電力に整流変換するアンテナ)の一部である回路部分の技術を中心にシステム開発を続けてきました。
レクテナ以外にも、図に示すような周辺技術を習得しながら新しいシステムソリューションを提案すべく現在活動を進めております。
以下に代表的な技術について紹介いたします。
・ マイクロ波電力伝送技術 (Wireless Power Transfer:WPT)
マイクロ波電力伝送技術としてベースとなる基板です。
アンテナから入力された電波(マイクロ波)を如何に効率よく直流電力に変換するかが問題です。一般的にショットキーダイオードを使いますが、素子としての開発が進んでおらず無くなりつつあります。そのため、当社では、ダイオードの開発を計画しています。
・ 通信技術(Wireless Power & Data Transfer:WPDT)
マイクロ波電力伝送だけでは適用範囲が狭いため、無線給電の電気エネルギーを使って子機側のデータ処理を行い、送電してきた電波の反射波にデータを載せて通信させる通信するシステム技術を開発しています。
このシステム構築のため以下の技術を習得しています。
-子機側の消費電力を極限まで下げる技術
-反射にデータを載せる技術
反射波にデータを載せる技術の一つとして、後方散乱通信(バックスキャッタリング通信とも言い、 電波の反射 によってリターン回線を作り出す無線通信方式 )技術を用いました。
・アンテナ技術
効率よく無線電力送電を行う上で、アンテナもたくさんの電力を集められるパターンにしなければならない。そのため、弊社では、大学と共同研究を行いアンテナの設計を行いシステムへの応用に適用しています。写真はドローン搭載用アンテナパターン試験の様子です。
システムソリューション
マイクロ波電力伝送技術をベース技術として、通信技術やアンテナ技術およびセンサ技術やドローン利用技術等周辺技術を習得し、電池を必要としないまたは、電池等の交換の必要ない(バッテリーメンテナンスレス)システム等のソリューションの提案を進めていきます 。
例えば、 火山等の立ち入ることの出来ない場所に設置されている機器の電力送電の自動化や山岳等のデータ収集の自動化を実施したり、工場等で配線が出来ない回転体のデータを取得したりするシステムが構築出来ると考えます。
どうぞお気軽にWPT応用システムの開発のご相談を依頼ください。